カードローンとクレジットカードを使ったキャッシングの違いとは?

カードローンとクレジットカードのキャッシング利用は同じ意味合いで使われることも多いです。

これは、「キャッシング」という言葉の意味が「現金を借りるサービス」を指しているために、カードローンもクレジットカードのキャッシング利用も同じだとする考えが広まったためです。

こちらでは、カードローンとクレジットカードを使ったキャッシングの違いについて色々と解説していきます。

目次

カードローンの仕組みや特徴について

まずはカードローンの仕組みや特徴について紹介していきます。

一般的に、「現金を借りたい」となった場合に真っ先に考えるのが「カードローンを契約して現金を借りる」という行為だと考えられます。

その理由としては様々なことが挙げられますが、考えられる要素としては「古くから一般的に利用されている」という部分がポイントです。

それでは、カードローンとはどのような仕組みなのか紹介していきましょう。

カードローンの特徴について

カードローンの特徴としては、「現金の借り入れに特化したキャッシングサービス」だということです。

クレジットカードとは異なり、「現金の借り入れ」もしくは「借入金の返済」のみしか利用することは出来ません。

カードローンでは、提供している企業によって借入限度額や貸付金利の数値が異なるので、正確な数字を出すことは難しいですが、一般的には下記の表のようになっています。

スクロールできます
利用限度額1万円~800万円程度
貸付金利(年利)3.0%~18.0%
返済方式残高スライド元利定額返済方式または定率リボルビング方式
返済回数(返済期間)1回~100回(1ヶ月~100ヶ月)
担保・保証人原則不要

このようになっていて、契約をする際に利用限度額や貸付金利が決定して、その条件で利用するのがカードローンの特徴です。

その他に、カードローンを提供している企業は「消費者金融系」と「銀行系」に分かれています。

一概に答えることは出来ませんが、消費者金融系は審査に通過しやすく即日で利用開始できるケースが多いですが、貸付金利が高く利用限度額は低い傾向にあります。

逆に銀行系のカードローンの場合は審査の難易度が高くなっていて、貸付金利が低く利用限度額は高いという特徴があります。

ただし、銀行系の場合は利用開始までに時間が掛かってしまうケースもあるので、どちらを利用するにしても一長一短です。

カードローンを利用するためにはどうすれば良いのか?

カードローンを利用するための手順を紹介します。

基本的にカードローンを利用する際には下記の手順を進めると利用を開始できます。

  1. カードローン会社と契約をする
  2. 借り入れが可能なATMからカードを使って現金を借りる
  3. 返済日にATMまたは窓口で決められた金額を返済する

このようになっていて、契約が完了すれば銀行のキャッシュカードと同じように、コンビニATMなどからでも利用できるので利用限度額までは簡単に借り入れをすることが可能です。

それでは「どのようにして契約をするのか?」という部分についてもう少し掘り下げていきましょう。カードローンの契約をする際の流れとしては、下記の6つのステップが行われます。

  1. WEB窓口や電話、対面窓口から申し込みをする
  2. 入力した情報の審査が行われる
  3. 自分が所属している会社へ在籍確認が行われる
  4. 審査基準を満たしていると審査通過となる
  5. 審査通過後に契約が完了する
  6. 利用するためのカードが発行される

このようになっていて、この6つのステップは早ければ15分~30分程度で手続きが完了します。

ただし、6番目の「カードが発行される」という部分については、無人契約機で受け取るか自宅への郵送となっているので、早く利用をしたい場合は無人契約機で受け取らなければいけません。

恐らくですが、多くの人が気になるのは「会社に連絡されたくない」という部分でしょう。

この在籍確認についてはカードローンの企業の名前を名乗って確認をするのではなく、別会社の営業を装って連絡をしてもらうことも可能です。

そのため、会社の人にカードローンを利用していることがバレる心配はありません。

カードローンを利用する場合のメリット・デメリット

こちらではカードローンを利用する際のメリットやデメリットについて紹介します。

メリットについては簡単なことですが、「必要なタイミングで現金が借りられる」というのが最大のメリットです。

冠婚葬祭や急な友人同士の旅行、生活費が高騰して生活が苦しいタイミングなど日々の生活の中でも急な出費が必要なシーンは多いでしょう。

そのような場合でもカードローンを契約していれば、すぐに現金を借りることが出来るので万が一のケースにも備えることが出来ます。

デメリットとしては、「お金の管理がルーズになりやすい」というものが挙げられます。

お金の管理がシビアな人の場合はデメリットにならないのですが、急な出費に耐えられなくてカードローンを利用する人の場合は、お金の管理がルーズなケースが多いです。

そのような状況で「いつでもお金が借りられるカード」を持っていると、さらにお金の管理にだらしなくなりがちなため、注意しなければいけません。

また、カードローンを利用していることで他のローンに通りづらくなってしまうというデメリットが生まれることもあるので、その点に関しても注意が必要です。

クレジットカードのキャッシングの仕組みや特徴について

こちらではクレジットカードのキャッシングの仕組みや特徴について解説します。

クレジットカードでキャッシングを行う場合には、クレジットカードの契約やサービスについて知らなければいけません。

それでは、クレジットカードの仕組みからキャッシングする方法などについて紹介しましょう。

クレジットカードの仕組みについて

クレジットカードは、クレジットカード会社が定めた範囲内の金額でショッピングやキャッシングが出来るカードのことを指します。

一般的に、ショッピングのために使える利用限度額のことを「ショッピング枠」と呼び、キャッシングのための利用限度額は「キャッシング枠」と呼ばれています。

ここで注意してもらいたいのが、ショッピング枠とキャッシング枠は別物だということです。

ショッピング枠を使い切ったからと言ってキャッシング枠をショッピング枠に充当することは出来ず、逆も同じです。

クレジットカードでキャッシングをするためには、キャッシング枠があるクレジットカードを利用していることが大前提となります。

クレジットカードでキャッシングをする方法とは

クレジットカードでキャッシングをする方法はとても簡単です。

クレジットカードを契約した際に、キャッシングサービスを利用することを申込用紙に記載して、審査に通過することができればキャッシング枠付きのクレジットカードが手に入ります。

あとはそのクレジットカードを使ってATMで借り入れの手続きをすれば現金が借りられます。

注意するポイントとしては、クレジットカードの契約をする際にショッピング枠だけではなくキャッシング枠の審査も受ける場合は審査の難易度が少し高くなってしまいます。

そのため、返済能力が足りないと判断されてしまうとショッピング枠の審査は通過したがキャッシング枠の審査には通過できないこともあります。

その場合はクレジットカードでキャッシングを利用できないので注意してください。

クレジットカードでキャッシングをする際の注意点について

クレジットカードでキャッシングを利用する際の注意点としては色々と挙げられますが、大きなポイントとしては下記の3点が挙げられます。

  •  利用限度額が少ない
  •  貸付金利が高い
  •  利用開始までに時間がかかる

このようになっていて、カードローンと比較すると少しデメリットが目立ちます。

しかし、カードローンには無いメリットもあります。

それは、「キャッシングを利用することでクレジットカードのポイントが貯まる」というものです。

ただしこれは利用するクレジットカードによって異なるので注意が必要です。

また返済に関しても一括返済を受け付けていないケースもあるので注意してください。

現金が必要な場合はカードローンとキャッシングのどちらが良いのか?

カードローンでもクレジットカードのキャッシングでも現金を借りるという部分については違いがありません。

そのため、現金が必要な場合にカードローンとクレジットカードキャッシングのどちらが良いのかということについては「どちらでも良い」というのが正解です。

ここでポイントとなるのは、「現金を借りる」という部分ではなく、「借入金を返済する」ことが重要です。

クレジットカードのキャッシングの場合は一括返済が出来ないケースもあり、その場合はリボ払いで返済を続けることになります。

そうすると利息が多くかかるので、一括返済が出来るのならばカードローンを利用したほうが良いと言えます。

また、クレジットカードのキャッシング枠の場合は10万円~30万円程度の利用限度額担っているケースも多く、一般的には50万円程度までは上限です。

もちろん返済能力があると判断された場合はカードローンと同じように数百万円のキャッシング枠が設定されるケースもありますが、多くの場合は利用限度額が低いです。

そのため、多額の現金が必要だという場合にはカードローンのほうが良いでしょう。

もう1つのポイントとしては、「借り入れができるまでに必要な時間」です。

クレジットカードの場合は審査完了からカードの受け取りまでに早くて数日、遅ければ数週間が必要な場合もあります。

今すぐ現金が必要だという場合には、カードローン以外の選択肢がないので、現在の自分の状況に合わせてカードローンとクレジットカードのキャッシングを選べる環境にしたほうが良いでしょう。

カードローンとキャッシングの選択は先々のことを考えてから利用したほうが良い

今すぐに現金が必要だという場合にはカードローンの利用をオススメしますが、これは何のために現金が必要なのかという部分でも異なります。

カードローンとクレジットカードのキャッシングを比較すると、下記の表のようになります。

スクロールできます
種別カードローンクレジットカードキャッシング
利用限度額多い少ない
貸付金利低いものもある高いものが多い
返済方法一括返済または定額返済定額返済が多い
利用開始までにかかる時間数十分~1日程度数日~数週間
利用した場合のメリット特に無しポイントが付与される場合もある

このようになっていて、「計画的にお金を借りて、計画的に返済をする」という場合にはクレジットカードのほうが優れていることもあります。

また、これはカードローンにもクレジットカードにも言えることですが、キャッシングをしてからキチンと返済をしていくと信用が積み重なっていきます。

簡単に言えばカードローン会社やクレジットカード会社から「この人はキチンと返済が出来る人だから優遇しよう」と判断されるということです。

そうすると、利用限度額がアップしたり貸付金利が下がったりといったメリットがあるのですが、クレジットカードの場合はもう1つのメリットがあります。

それは、「上位のクレジットカードの審査が緩くなる」という部分です。

返済実績というプラス要素があるので、何もない状態で上位のクレジットカードに申し込みをするよりも優遇されます。

そのため、より上位のクレジットカードを持ちたいと考えている人の場合は、クレジットカードのキャッシングを利用してコツコツと返済を続けるのもマイナスではありません。

このように先々のことを考えてキャッシングをすることが後々の自分のメリットになると知っておいてください。

まとめ

今回はカードローンとクレジットカードを使ったキャッシングの違いについて紹介しました。

カードローンもクレジットカードのキャッシングも現金を借りて返済をするというサービスについては変わりがありません。

そのため、どちらも同じようなものだと判断されることが多いのですが、細かく内容を判断してみると、この2つは全く異なるものだと分かるでしょう。

借り入れまでのスピードを重視するのならばカードローンに軍配が上がりますが、色々なことを加味するとクレジットカードのキャッシングを利用することも悪いことではありません。

現在の自分の状況に合わせて使い分けるようにすると良いでしょう。

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