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近鉄奈良駅より車で数分。老舗の料亭旅館「四季亭」は奈良公園のすぐそば、春日大社一の鳥居横に佇む。社寺風の大門が目を引く堂々たる構えは、奈良市建築文化賞の景観賞受賞にも十分に納得がいく。北に浅芽ケ原を望み、南は荒池の浮見堂、東に飛火野、西には信貴生駒の山々を遠望できる。明治32年の創業ながら、これまでに5度も改築されており、伝統の息づく中にも洗練された空間を創出。伝統的な木造和風に見えて、じつは堅牢な鉄筋で、防音などの快適性も申し分ない。
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到着すると、出迎えた和服姿の女性に茶室「清香庵」へ案内される。和の情緒が漂う落ち着いた風情のなかで抹茶と特製のお菓子を口に含むと、気分がゆっくりとほころんでいく。館内を歩くとあちこちで目につくのが、奈良の高僧ゆかりの書。玄関はもちろん各部屋にも、部屋の名前に合わせて掛け軸が掛かる。なかには大和路比古氏の墨絵が襖に描かれた部屋も。各部屋毎に一人つく客室係に聞けば、丁寧な説明が受けられる。
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