
喧騒(けんそう)の都心から約1時間。鞍馬街道を北へ北へと車を走らせた洛北の離れ里・花背(はなせ)。深い木立ちと清流に恵まれたこの静かな山里に、しっとりとした佇まいを見せる「美山荘」。もとは大悲山峰定寺(だいひざんぶじょうじ)の宿坊であったというこの宿は、山里のひなびた風情と古都の雅びが溶け合った穏やかな空気に満ち、街中の宿とは異なるゆったりとした時の流れが客人を包みこんでくれる。
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大自然に囲まれたこの宿は、客室からの眺望が抜群だ。特に清流沿いの離れの客室からは、自然が間近に迫ってくる。部屋から張り出した月見台に腰をおろし、四季折々の花鳥風月に心なごませながらグラスを傾けるもよし、読書を楽しむもよし。一枚板の槙材を使った浴槽で、せせらぎや鳥の声を聞きながらのんびりと羽を伸ばすのも山里ならではの風情だ。
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こちらの最大の楽しみは「摘草料理」と称される料理。山菜や野草、野菜、きのこ、川魚など、素材はすべて地元でとれた自然の恵み。なるべく手を加えず、素材の持ち味を最大限に活かし、山里ならではの味を楽しませてくれる。きめ細やかなもてなしができるようにと宿泊は1日4組限定。一度は泊まってみたい憧れの宿として名が挙がるのも頷ける、味わい深い宿である。 |