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古都の宿 むさし野(ことのやど むさしの)

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若草山の温もりに抱かれて、健やかな寛ぎの時間を堪能する
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数多くの文人墨客に愛されて

奈良 旅館「古都の宿むさし野」

古都奈良の四季を映す若草山。その裾野に寄り添う純和風旅館が「むさし野」だ。谷崎潤一郎の作品にも登場し、館内には山岡鉄舟が記した横軸が掛かる。古くから数々の文人墨客に愛された、純然たる宿屋である。チェックインを済ませた後は、抹茶と和菓子によるおもてなし。口直しに味わえる無添加の“柚子ジュース”も有り難い。本館ロビーから琉球畳の渡り廊下を進むと別館・鹿鳴山荘にたどり着く。その渡り廊下は途中でいったん青天井となり、爽やかな非日常の空間を演出している。

個性いろいろ、愉しみ様々

奈良 旅館「古都の宿むさし野」

部屋ごとに多彩な個性を持つのも「むさし野」の魅力。本館には人気上昇中の建築家、間宮吉彦氏デザイン・設計によるモダン和風な部屋も備える。信楽焼きの露天風呂付きからデッキテラス完備、若草山の芝を食む鹿を眺める優雅な部屋まで趣(おもむき)は様々だ。天然ひばの薫る大浴場の湯は、皮膚病への効能も期待大。館内では美しい日本画に彩られたオリジナルの浴衣でリラックスできる。館内を彩る生け花は、仕入れから装飾まですべて大女将の手によるものだ。

奈良 旅館「古都の宿むさし野」
奈良 旅館「古都の宿むさし野」

作り立てを一秒でも早く…

地元の食材をふんだんに盛り込んだ料理は、一品仕上がるたびに各部屋まで作り立てが運ばれる。どうしても時間がかかる際には3代目の女将が部屋を訪ねて頭を下げると言うが「少々の時間がかかっても出来立てを味わえるのが嬉しい」との声が多数を占めるとか。左党には奈良の地酒のほか、粗漉しの梅酒、桃酒も好評だ。朝食の際にぜひ愉しみにしたいのが“紙鍋にゅうめん”。大和の手延べそうめんを用いているが、市販品より数段細身なのが特徴。希少価値のある逸品で、風味豊かなダシとの絡みが絶妙だ。

12室だから可能なことを全力で

奈良 旅館「古都の宿むさし野」

「わずか12室だからできる丁寧なサービスに全力で取り組みたい」と優しい笑顔で話す女将。食事についてはアレルギーはもちろん、好き嫌いによるメニュー変更にもきめ細かく対応している。また数日にわたって連泊する場合でも、すべてメニューを変えるとか。昼食には同館併設の“大和茶屋しらゆき”で、こだわり尽くしの釜飯を味わいたい。

奈良 旅館「古都の宿むさし野」
奈良 旅館「古都の宿むさし野」

鹿鳴山荘だけのスペシャリティ

古式ゆかしい宿でありながら真新しい薫りが漂うのは平成18年の春、別館・鹿鳴山荘が突然の落雷に見舞われたことに由来する。元々の柱や梁を出来る限り残し、約半年間での再開を果たせたのは、地元の設計工房のおかげだとか。部屋の壁に用いられた土佐和紙がくつろいだ雰囲気を創出。全室風呂付きで、バスタオルには高級蚊帳生地を使用した逸品“白雪”を用意。一枚ごとに柄が異なり、特有の肌触りとともに贅沢な気分を堪能できる。朝夕には女将特製ブレンドの珈琲が無料でOK。お目覚めには朝刊とともに美味しいお茶と地元の梅干しがサービスされる。また、お部屋におかれた地元のお菓子はお茶うけにぴったり、まさに至れり尽くせりだ。

掲載情報は2007年8月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。
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