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知られざる京都の温泉地・丹波亀岡「湯の花温泉」。戦国時代に武将たちが刀傷を癒したとも伝えられ、今も昔ながらの湯治場情緒を残し、訪れる人の心をなごませてくれてます。この「京の奥座敷」へは、京都・嵯峨から西へ約16キロ。車で35分も走れば、山里情緒あふれる温泉郷が広がります。 
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今回ご紹介するのは、この「湯の花温泉」にて山峡のいで湯が楽しめる旅館の一つ「すみや亀峰菴(きほうあん)」。土や漆喰(しっくい)、自然木、和紙などをふんだんに取り入れたリニューアルにより、古き良きものと、新しくモダンな空間が共存した宿に生まれ変わりました。
亀岡の自然の景観と旅館の持つ落ち着いた風雅さとの調和が見事に際立つ客室『穂波(ほなみ)』を、接客部・山本知佳さんに案内していただきました。
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すみや亀峰菴

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2006年秋のリニューアルに際して完成したのが新棟の『亀峰菴』です。露天風呂付きのお部屋が6室あり、数奇屋造りのお部屋や天蓋ベッド付きの洋室など全室しつらえがまったく異なっています。
中でも、この『穂波』はここ「京都・丹波」の個性が色濃く出ているお部屋です。土と藁すさ【わらすさ】(※1)の壁、和紙の間接照明などを用いています。リビングに敷かれた板には柿渋【かきしぶ】(※2)と松煙【しょうえん】(※3)を塗ることで落ち着いた風合いを出し、お客様からもご好評いただいています。
自然素材ってどこか温かみがありますよね。滋味豊かな「京都・丹波」のイメージと自然の温もりに満ちた空間となり、女将の思い入れも強く、丹波の里の象徴とされる「稲穂が波のようになびく風景」からこの名前が取られたんですよ。当旅館で唯一の足湯があるお部屋で、私も一番のオススメです。
| ※1 藁すさ【わらすさ】 |
稲藁や麦藁の繊維。 |
| ※2 柿渋【かきしぶ】 |
未熟柿を絞って作る汁液を発酵させたもので、染物などにも使われます。赤みのある茶色をしています。 |
| ※3 松煙【しょうえん】 |
松材を燃やして採る煤のことで、和墨の原料として知られています。純粋な黒色です。 |
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『穂波』は、もともと3室あった客室を1つにして、広さ100平米。最も広いお部屋です。その広々とした空間で「いろりを囲む」ようにしてお過ごしいただきたいと考え、広さを活かすためにも板間のリビングを中央にしました。その左右に和室と寝室を配して、それぞれが引き戸で仕切られていますので、ご自宅と同じような感覚でおくつろぎいただけると思います。
寝室は小上がりにお布団を敷くことで、べッド派の方にも布団派の方にも満足していただいております。3人以上でお泊りの場合は和室に布団を敷かせていただきますので、寝室は別、語らいの時にはリビングに集まって…という過ごし方ができます。ご夫婦がお父様、お母様をお連れになるなど、二世代や三世代のお客様に、特に喜ばれていますね。
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湯の花温泉のお湯は関節痛、神経痛、皮膚病などに効果があるという天然ラジウム泉。『穂波』ではもちろん温泉掛け流しです。
この客室の特徴は、なんと言ってもこの「足湯」です。窓を開け、風に吹かれながら、利用していただけます。長く楽しんでいただこうと、深く腰を下ろせる木製の椅子を取り付けました。特に女性のお客様には好評で、長時間、おしゃべりをしながら入っておられるようです(笑)。
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半露天風呂は、浴槽が信楽焼きで、職人さんが手捻りで作ったもの。浸かっていただきますと、土の肌触りが残っていて、なんとも心地いいんです。 言葉で説明しにくいですね(苦笑)。
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最後にお食事ですが、お部屋のリビングでご賞味いただいております。亀岡で採れる新鮮な野菜や、丹波の旬の食材・筍や丹波牛、日本海から直送の魚貝などを織り交ぜて、味わいに、盛り付けに、里山の四季をご堪能いただける内容です。また、炭火で焼いていただく楽しみも。
冬には「ぼたん鍋」もよく登場します。白味噌と田舎味噌をブレンドした特製の味噌だしでお召し上がりいただきますと、心底体が温まります。
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お部屋はもちろんですが、ご夕食の前後には、2階のライブラリー『徒然文庫(つれづれぶんこ)』でくつろがれるのもオススメなんですよ。冬には暖炉に火がつき、そのそばで書籍をめくったり、コーヒーを飲んでいただくこともできます。
ライブラリーに用意しておりますDVDやCD は、お部屋でも観賞していただけます。どうぞ、心豊かな旅のひとときを…。

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朝食もお部屋食となります。特に、“おくどさん”で炊かれるご飯がおいしいと評判で、みなさん、おかわりなさいますよ。私のおすすめは、卵かけごはん!
丹波の炒った黒豆を食べて育つ、鶏の卵をご用意しているのですが、とにかくコクがあっておいしいんです。ご朝食の際に、ぜひ、ご所望くださいね。
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