京都の名所・旧跡には、四季の「うつろい」とともに丹誠込めた花々が咲き、多くの人達が、その花を愛でるため訪れます。そして、その咲き具合に一喜一憂し、うつろう姿に命の儚さを重ねあわせてきました。 日本では、いにしえより、大宮人が想いを花に託して歌に詠み、中世の能楽者は、花の精になり舞台で舞いました。そして華道家は、ひとときの姿を記憶にとどめるため、空間に生け込むことを考え、美術工芸家達も、花の姿をモチーフとして多くの作品を残しました。
「京都は花の都」
今回の企画は、一年を通して京都に咲く美しい花々や旧跡、行事を写真で紹介しながら、その背景にある物語をひもとき、花々を愛でる日本人の心の琴線にふれるような「京都花物語」を展開します。
今週の花は雪柳(ゆきやなぎ)です
中田 昭(なかた あきら)
(社)日本写真家協会、日本写真芸術学会 会員。
主な著書、共著に 『京都の祭り暦』『京都の大路小路』『源氏物語を行く』(小学館) 『京都桜・夏・紅葉・冬物語(全4冊)』『幕末京都』(光村推古書院) 『光源氏が見た京都』『新選組が京都で見た夢』(学習研究社) 『京都御所 大宮・仙洞御所』『桂離宮 修学院離宮』(京都新聞出版センター) 『春夏秋冬 京都四季めぐり』(小学館) 『日本の庭園・京都』(PIE BOOKS)など。 2001・8〜 JR東海・新幹線車内誌『ひととき』の表紙写真連載中。