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―――祇園祭には、特別なお料理やお部屋のしつらえがあるのでしょうか。
祇園祭というか、夏のしつらえですね。暖簾(のれん)が、茶色の綿から白い麻に替わり、襖や障子はよしずや御簾(みす)に、床にはあじろを敷きます。お祭りになると軒先に提灯も点します。お料理には鱧は欠かせません。祇園祭の頃は鱧がとてもおいしいものですから。私どもでは、鱧鍋や、塩焼きとつけ焼き盛った源平焼きなどさまざまな趣向でお出ししています。
―――最後に、祇園祭のおすすめの楽しみ方を教えて下さい。
私らは人の引いた夜の11時頃から、浴衣を着てゆっくり山鉾を見せてもらいますが、早朝の散歩もいいそうですよ。宵山なら錦市場。ここにも夜店が出るのですが、それほど人も混みあわないですし、雨が降っても大丈夫。山鉾巡行では、出発前、山鉾が集合する四条室町や新町の凛とした空気が好きです。細い道に鉾がズラリと並び壮観で、「さぁ行くぞ」という思いがひしひしと伝わってきて・・・。豪快な辻回しはもちろんですが、この道から広い烏丸通に出るのもなかなかたいへんで、方向転換には見ている側も力が入ります。表舞台に出る前、奮闘する男集の姿が素敵ですよ。
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