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東山三十六峰の一つとして親しまれる京都・吉田山。その中腹の閑静な場所に、昭和7年、東伏見宮家の別邸として建てられた「吉田山荘」がある。名棟梁西岡常一氏が手掛けた、京都で唯一の表唐門や、総檜造りの建物と敷地内に広がる庭園との調和が素晴らしい。 また、玄関に一歩足を踏み入れると、古墳時代の銅鏡「直弧文鏡(ちょっこもんきょう)」よりデザインをとったステンドグラスや、組木細工の板の間、部屋ごとの洒落た照明器具など、モダンな趣向がそこかしこに。それがまったく不自然ではなく、しっくり溶け込み、気品に満ちた空間美を生み出している。

吉田山荘は、東山連峰と鴨川の間に位置し、周辺には、後一条天皇陵や、吉田神社、金戒光明寺、真如堂吉田神社など神社仏閣が多い。また、銀閣寺、哲学の道へも近く、春は哲学の道の桜、夏には五山の送り火、秋には真如堂の紅葉、冬は吉田神社の節分祭…など、四季折々の京情緒が堪能できる。 |