ぎおん うおけや う

[祇園]

名代「う桶」とすっぽんを二大看板に

「う桶」に込める料理人の心意気

京都 グルメ 「う桶や う」

祇園にある鰻の名店で、杉桶に、鰻の蒲焼を筏状に並べた「う桶」で知られる。その演出もさることながら、「今できる最高のものをお出ししています」と話す料理長のこだわりこそが、最も特筆すべきところ。鰻は料理長が「脂がよい」と認める浜名湖産。これを、この店を始めるにあたって、なんと手掘りで掘った井戸の水で置き、備長炭で焼く。米は魚沼産コシヒカリ、杉桶は人間国宝・中川清司氏の作。漬物まですべてを手作りしている料理長の技と味に惚れ、地元はもちろん他府県からの常連客も多い。最近は「すっぽんコース」も人気を集めており、豆乳ベースの出汁で味わう珍しい「う鍋」もある。

京都 グルメ 「う桶や う」

お茶屋さんにも愛される「う桶」

京都 グルメ 「う桶や う」

「う桶」は、祇園のお茶屋さんに出前するために考案されたもの。冷えてもおいしく食べられるようにと、ご飯にあらかじめタレをまぶしているのが特徴だ。創業以来20年以上使っているタレは砂糖を一切使わず、3年以上寝かせた味醂を用いることで、まろやかで品のある味わいに。一見量が多そうだが、女性でも一人前以上をペロリと食べるという秘密がここにある。また単品とともにコースもおすすめ。前菜、茶碗蒸し、煮物などが付き、お造りは海の物、鯉の洗い、湯葉から選べる。

女性におすすめ「う桶コース」

京都 グルメ 「う桶や う」

この店の「う桶コース」は女性がターゲット。おいしく、お肌に良い鰻を女性にもっと広めたいと、手間も工夫も惜しまず提供している。まず鍋は、鰻のスープを和風だしで割っているので、特有のクセを感じることなく、栄養たっぷりの鰻を味わうことができる。京野菜もたっぷりと入ってヘルシー。コースには刺身や酢の物なども付くが、これら一品は応相談で魚介など他の食材に変えてもらうことも可能だ。

“祇園だからこそ”の信念

京都 グルメ 「う桶や う」

同店は西花見小路と呼ばれる通りにある。花見小路よりもさらにしっとりと落ち着いた風情を感じるこの道を、口の肥えた大人の客が、うまいものを求めてそぞろ歩く。「京都の顔ともいうべき祇園の店だからこそ、下手なものは出せません」。そんな料理長の情熱が、一文字「う」と書かれた木の看板に込められているようだ。部屋は畳に座卓を並べた素朴な雰囲気。簾越しに古い町並みが望め、時には三味線の音色が聞こえることもあるという。京都らしさの満ちる店である。

掲載情報は2008年10月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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