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貴船 右源太(きぶね うげんた)

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夏の川床、冬の鍋。時どきの風物を味わう
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京都 グルメ 「貴船 右源太」

社家ゆかりの料理旅館

京都市内中心部から車で約40分。鴨川の水源にあたることから、古来より水の神様として崇敬を集める洛北・貴船の地は、まさに京の奥座敷。
貴船川沿いの道の両側には、何軒もの料理店や旅館が軒を連ねる。そのなかの一軒、貴船神社から結社(ゆいのやしろ)に向かう途中に「右源太」はある。永らく貴船神社に仕えた社家の家筋にあたり、屋号はいわゆる神官の役職。明治維新後の神仏分離を機に転身した、由緒ある料理旅館だ。

四季折々の風情と味

貴船といえば、まずは夏の川床料理。貴船川の清流をまたぐように設けられた川床でいただく山の幸は、また格別。わざわざ訪ねる甲斐もあるというものだ。
そして秋から冬にかけては鍋料理の季節を迎える。山深い貴船・鞍馬の一帯は、かつて御所の御猟場であった。今でも冬になると山で猟を行う貴船の住人は多く、天然の牡丹(猪)肉はぜひ味わいたい。
春の桜、夏の深緑、秋の紅葉に冬の雪景色。四季折々の風情と味が楽しめるのも、貴船ならではの醍醐味。貴船神社や土産店、ギャラリーなど立ち寄りスポットも多く、のんびり一日かけて訪ねてみたい。

京都 グルメ 「貴船 右源太」

「水源の森百選」の貴船

京都の中心を流れる鴨川の源流のひとつ、貴船川。初夏にはホタルが舞い、アマゴ、マスといった清流にのみ生息する川魚の姿を見ることができる。この美しい流れを持つ貴船山は、林野庁の「水源の森百選」にも選ばれた。千年以上の昔からこの地にある貴船神社は、水の神様を祀り、心願成就や縁結びの神様として信仰されている。
ここ数年は、源義経や陰陽師ゆかりの地として、貴船から鞍馬にかけては若い女性にも人気のスポット。また市内中心部より気温が低いため、避暑やひと足早い紅葉、雪景色などを目当てに、年間通して観光客が訪れる。

変化する味わい「気生根鍋」

「気生根」とは気の生ずる場所という意味の、貴船の語原とも。「右源太」の冬の名物料理「気生根鍋」は、具材が替わるごとに変化する味を楽しむという、今までにない贅沢な鍋だ。まずは、すっぽんを貴船の伏流水で煮こんだ丸鍋。続いてはその濃厚なスープで天然牡丹肉をしゃぶしゃぶでいただく。猪肉の旨みにすっぽんの旨みがいわばコーティングされた至福の味を堪能したら、次は露地栽培の京野菜。一気にスープの表面が澄んで甘味が増すというから不思議だ。最後は餅と雑炊で締めを。滋味たっぷりで、体の芯までポカポカになる。

京都 グルメ 「貴船 右源太」

夏の贅「川床料理」

毎年5月から9月は、川床料理のシーズン。夏も冷たい貴船川の清流を眺めながら、昼は遠くに蝉の音を、夜は草むらに潜む虫の声をBGMに、鮎や鱧、あまご、京野菜などをふんだんに盛り込んだ会席コースがいただける。川魚は貴船の伏流水を注いだ生け簀に数日放たれ、独特の臭みを抜いてから調理されるため、苦手な人でも食べやすい。ぷりっと締まった身の味わいはまさに絶品。
うだる暑さの市内中心部を離れて、涼しい別天地での食事は、京都旅行のいい土産話にもなるに違いない。

掲載情報は2006年冬に取材した内容で、写真はすべてイメージです。
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