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素材からこだわる料理と新しく誕生した町家イタリアンとして、熱い注目を浴びる「トラットリア花門」。古い商家がまだ多く見られる新町通にあって、ひときわ重厚なたたずまいをみせる京町家「くろちく百千足館(ももちたるかん)」に隣接する。風情ある路地(ろうじ)の奥にあり、隠れ家のような雰囲気を醸すのも魅力の店だ。店内は“表屋造り”を再現。玄関付近が店舗、奥が住居になった京町家の典型の形式で、狭い間口から奥へ奥へと空間が伸びる、いわゆる“うなぎの寝床”となっている。

まずはゆっくり、空間そのものを楽しんでほしい―そんな思いから、庭の見えるテーブル席、掘りごたつの部屋、座敷と、全席が、格子等で仕切られた半個室となっている。家族や仲間同士でくつろぎながら、食事のひとときが過ごせるのが何よりもうれしい。また、古材や和紙を使うことで、全体的に柔らかな雰囲気を演出。空間全体のシックな色彩の中に映える赤いテーブルクロスは、白い皿に盛られる料理を引き立たせる役割もあるなど、随所に繊細な心配りがある。 |