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日本有数の酒処・伏見。白壁造りの酒蔵が建ち並ぶ独特の景観が、訪れる人の旅心を刺激してやまない魅力的な町である。神聖の銘柄で知られる「山本本家」が、名水・白菊水の湧くこの地で酒造を始めたのは、延宝5(1677)年のこと。昭和50年には、全国に先駆けた試みとして、自社の酒蔵を利用した同店をオープン。重厚でレトロ感溢れる店の雰囲気と、蔵元直営ならではのお酒が飲めること、お酒に合ううまい鶏料理が揃うことでたちまち評判を呼び、今も行列が絶えない人気店となっている。

建物は大正から昭和初期にかけて造られたもの。町並みにしっとりと馴染む外観、そして内観も、できる限り当時の面影が残されているそうだ。店内は天井が高く、磨き抜かれた太い柱や梁、足元には酒蔵の時代に敷かれていた御影石が飛び石状に配され、時を重ねてきた温もりが感じられる。昔は庭だった場所にもテーブルが並び、そこに建っていた堂々たる蔵も座敷に。また杜氏らが寝泊りした部屋も座敷として使われているなど、場所ごとに、違う趣を宿しているのも興味深い。 |