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「桃庭」が4年前に開いた2号店は、お茶屋建築が軒を連ねる祇園の新橋通にある。界隈は昼の営業をする店が割合いに少なく、観光客で賑わう花見小路に比べると静かな佇まい。桃庭新橋店も注意しなければ思わず通り過ぎてしまいそうなほど控えめな看板で、隠れ家のような雰囲気さえ漂わせている。

こちらで腕を振るうのは、祇園本店でも活躍していたオーナーシェフだ。それゆえ料理のスタイルやメニューは本店とほぼ同じ、海鮮を中心とした広東風の中華。本店同様に高級な食材を贅沢に使うため、素材本来の味わいが楽しめる。看板料理であるカニのピリカラは、「桃庭」を開く前に営んでいた店で作り上げたメニューなのだそうで、その頃から通い続ける古い馴染み客もいるのだとか。 また祇園本店に比べると、舌の肥えた旦那衆やビジネスマンなど地元の客たちが多いのもこちらの特徴だ。食材の豪勢さと料理のボリューム、祇園という場所から考えれば、6300円~というコースの値段にもきっと満足がいくはず。「値打ちあるわ」が褒め言葉の京都人たちに愛用される由縁である。 |