たおてい しんばしてん

[祇園]

地元の人が愛用する花街の中華店

隠れ家の雰囲気

京都 グルメ 「桃庭 新橋店」

「桃庭」が4年前に開いた2号店は、お茶屋建築が軒を連ねる祇園の新橋通にある。界隈は昼の営業をする店が割合いに少なく、観光客で賑わう花見小路に比べると静かな佇まい。桃庭新橋店も注意しなければ思わず通り過ぎてしまいそうなほど控えめな看板で、隠れ家のような雰囲気さえ漂わせている。

地元客が多い店

こちらで腕を振るうのは、祇園本店でも活躍していたオーナーシェフだ。それゆえ料理のスタイルやメニューは本店とほぼ同じ、海鮮を中心とした広東風の中華。本店同様に高級な食材を贅沢に使うため、素材本来の味わいが楽しめる。看板料理であるカニのピリカラは、「桃庭」を開く前に営んでいた店で作り上げたメニューなのだそうで、その頃から通い続ける古い馴染み客もいるのだとか。
また祇園本店に比べると、舌の肥えた旦那衆やビジネスマンなど地元の客たちが多いのもこちらの特徴だ。食材の豪勢さと料理のボリューム、祇園という場所から考えれば、6300円~というコースの値段にもきっと満足がいくはず。「値打ちあるわ」が褒め言葉の京都人たちに愛用される由縁である。

京都 グルメ 「桃庭 新橋店」

オリジナルな中華の味わい

風味や旨みはしっかりあるが、あっさりとした味わいは桃庭ならでは。京料理と同じく素材を引き立たせる調理であるため、食材そのものの吟味に気配りがされている。毎日中央市場から仕入れる魚介は天然物のヒラメや、大きくて身が詰まったズワイガニなど見事なものばかり。一度食べたら忘れられないごちそうになりそうだ。

昭和の料理屋の風情が楽しい

1階はモダンな風情の室内に椅子席が並んでいるが、2階は前身である料理屋のしつらいを活かした座敷の部屋。日本家屋らしく間取りの融通がきき、最大4部屋までの個室にしきることができる。
どの部屋もどこか懐かしい昭和の風情があり、まるで自分の家にいるようなくつろぎ感が漂う。祇園にある隠れ家のようで何とも贅沢だ。

京都 グルメ 「桃庭 新橋店」

花街の情趣あふれる新橋通

「桃庭」新橋店が面しているのは、伝統的建造物保存地区に指定されている新橋通。石畳の道に紅殻格子(べんがらごうし)の典型的なお茶屋建築が軒を連ね、花街独特の風情が楽しめる場所だ。
通りの東には舞妓さんたちがお詣りする辰巳神社があり、白川や巽橋のあたりは格好の記念撮影スポット。夜にはお座敷に向かう舞妓さんや芸妓さんにも出会える。

掲載情報は2006年夏に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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