|

中華料理の「桃庭」が、祇園花見小路に暖簾(のれん)をかかげて10年が経つ。お茶屋の風情が残る店で美味しい中華がいただけるとあって開店と同時に話題を集め、今では祇園新橋と錦の3店舗を持つほどの人気店となった。 常日頃素材を活かした薄味の料理に馴染んでいる京都人は、豆腐や漬物などの微妙な味わいにもこだわりを持つ。そんな土地で人気を得ている店なのだから、料理の味の良さは折り紙つきだ。

「桃庭」の中華は海鮮が中心。きちんと味はついているがあっさりとしており、京料理のように食材本来の美味しさが楽しめるのが特長だ。それゆえ素材にはこだわりが強く、メインの食材となる魚介類は毎日中央市場から最上級のものを仕入れて、贅沢に使用している。一番の人気を誇る看板料理はカニのピリカラ。こちらも最高級の大きなズワイガニを使ったシンプルな料理で、カニが持つ甘味とピリリとした刺激が絶妙なハーモニー。どこにも無い独自の味で、中華料理というよりは「桃庭」料理とよぶべき創味である。京都でしか出会えない"おいしいもん"ゆえ、ぜひとも味わっておきたい。 |