わのふれんち たまき

[二条城周辺]

京町家で出会う体と心にやさしいフレンチ

京の女将がもてなす“町家フレンチ”

京都 グルメ「和のふれんち たま妓」

「人生の楽しみである“食”を通して人の交流する場所に」と「たま妓」は5年前に開業。女将自身の様々な出会いと交流を経て、2007年末「野菜の風味をより活かせる料理を提供したい」との思いで“和のふれんち”の店に生まれ変わった。元・呉服商の建物だった風格ある町家。座敷からの坪庭の眺め。使い込まれた輪島塗のお膳。お箸で供する旬の素材を活かしたお料理。和の佇まいと京都のおもてなしに触れられる、数少ない町家フレンチである。

テーマは医食同源

心にも体にも優しいものを提供する、それが「たま妓」のモットー。「味に力強さがある」とシェフが語る野菜は、京都・上賀茂をはじめ、亀岡、伏見などの、信頼を寄せる契約農家のもの。コース料理に付くパンは国産小麦に限定。締めに出されるご飯は、無農薬の彩穀米(赤米、黒米など13種類の雑穀米をブレンドしたもの)をはるばる群馬県より取り寄せている。町家ならではの四季のしつらえに囲まれての食事は、癒しとやすらぎを感じえる。

京都 グルメ「和のふれんち たま妓」
京都 グルメ「和のふれんち たま妓」

野菜の「味」を堪能する

和の器に色鮮やかに盛られる品々は、素材の風味が生きた、優しい味わい。その日その日に土から抜かれた野菜によって献立が変わることも。なかでも人気メニューが2つ。1つ目は女将とシェフとの出会いになったというスープ。季節の野菜を使い、泡立ててカプチーノ仕立てられたこのスープは、口にすると体温で泡はすーっと消え、香りのみ残る、実に繊細な一品だ。

もう一品は、様々な有機野菜をメインに、まるで“お花畑”のように盛り付けるサラダオードブル。レモンオイル入りのオリーブオイルでいただく。どちらも次の皿への期待を高めてくれる一品だ。

京都 グルメ「和のふれんち たま妓」

悠久の流れを感じる町家

築90年を超えるこの建物は、町家独特の「うなぎの寝床」という特徴を持つ。間口が狭く、通路がすぅっと伸びる。ガラス戸で仕切ることにより、自然光を最大限取り入れられた座敷は、明るく開放感が漂う。道路の脇にはテーブル席が数席置かれ、カフェスペースとして利用できる。ヨーロッパのアンティークで飾られたレトロでぬくもりのある空間からは、坪庭、座敷、中庭まで眺めることができ、ゆったりとした時間が流れる。

近年ではこの町家を貸しきった「和ウェディング」が注目を集めている。大切な二人の門出を、女将とシェフの心を込めたお料理とおもてなしが人気の理由であろう。

掲載情報は2008年2月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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