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江戸時代から多くの人々で賑わう先斗町。鴨川のせせらぎに沿って続く情緒あふれる通りには、そぞろ歩きを楽しむ人々の行き来が、昼夜を問わず今も絶えることがない。四条大橋を東へ渡れば祇園であるが、祇園とはひと味違う、肩肘はらない “優しさ”がこの通りには漂っているように感じられる。
先斗町で六十数年に渡り、純和風の料理を作り続ける「多から」。四条大橋からすぐという絶好のロケーションにも恵まれ、長年の贔屓筋や、ふらりと暖簾をくぐる客達に愛されている。気軽に利用できる昼のコースや、夜の京会席、夏期の鱧料理や冬場のふぐ料理が自慢。2007年には建物をリニューアルし、新たな一歩を踏み出した。しかし「誠意をもって料理を作り、お客様と接したい」と毎朝市場で仕入れる食材の選び方、使い方など基本の姿勢は変わらない。歴史ある先斗町でのれんを守る誇りと謙虚さが、同店の新たな歴史と革新の原動力となっている。
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