ぽんとちょう たから

[先斗町・木屋町]

長年愛され続ける「多から」の味わい

先斗町の賑わいと優しさ

京都 グルメ「先斗町 多から」

江戸時代から多くの人々で賑わう先斗町。鴨川のせせらぎに沿って続く情緒あふれる通りには、そぞろ歩きを楽しむ人々の行き来が、昼夜を問わず今も絶えることがない。四条大橋を東へ渡れば祇園であるが、祇園とはひと味違う、肩肘はらない “優しさ”がこの通りには漂っているように感じられる。

先斗町で六十数年に渡り、純和風の料理を作り続ける「多から」。四条大橋からすぐという絶好のロケーションにも恵まれ、長年の贔屓筋や、ふらりと暖簾をくぐる客達に愛されている。気軽に利用できる昼のコースや、夜の京会席、夏期の鱧料理や冬場のふぐ料理が自慢。2007年には建物をリニューアルし、新たな一歩を踏み出した。しかし「誠意をもって料理を作り、お客様と接したい」と毎朝市場で仕入れる食材の選び方、使い方など基本の姿勢は変わらない。歴史ある先斗町でのれんを守る誇りと謙虚さが、同店の新たな歴史と革新の原動力となっている。

京都 グルメ「先斗町 多から」

京都を独り占めしているかのような贅沢な眺め

京都 グルメ「先斗町 多から」

“新生”「多から」の1階には、気軽に割烹使いができるカウンターと、足を伸ばしてくつろげるテーブル席や個室の座敷が登場。2階には30人まで収容できる宴席がお目見えし、大きな窓からは南座や四条大橋、東山の峰々の眺望を満喫できる。夏期にはそれを眺められる人気の床(60席)が利用できる。

京都 グルメ「先斗町 多から」

“斬新さ”への挑戦

若き料理人の現当主は、祖父と父から受け継いだ京料理の教えを基礎としながらも、果敢に斬新さを追い求めている。自慢の「すっぽん土鍋」に自家製ゴマ豆腐を入れたり、デザートには当主自ら作ったケーキを供するなど新しいサービスが随所に。

京都 グルメ「先斗町 多から」
京都 グルメ「先斗町 多から」

京料理の基本は守り続ける

新しさを求めつつも、京料理の基本を守る姿勢は変わらない。鱧であれば「本当においしい季節に提供したいから」と、6月に入らなければ客に請われても供しない頑固さ。店の技とセンスが最も問われるシンプルな焚き合わせなど、昔ながらのメニューも丁寧に作り続ける。器はもちろん、京焼を始めとする“本物”である。基本を守りながら革新に挑み続ける当主の姿が清々しい。

掲載情報は2008年2月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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