すてーきかっぽう はなやしき

[宇治]

和を極めたくつろぎの空間で、最高級の黒毛和牛に舌鼓

上質の温もりも御馳走のうち

京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」

風光明媚な宇治川に沿って散策すると、やがて右手に見える数寄屋造りの家屋が「ステーキ割烹 花やしき」だ。風情ある門をくぐれば、木々の放つ呼気と石畳が非日常空間へと誘う。格子戸を開けると、そこには旅の宿を思わせる古式ゆかしい温もりある空間。大正時代の建立であり、以前は旅館の客室だったとか。素足になって畳を歩き、掘りごたつ式のカウンターに腰をかける。年季の入った鉄板を前にして、ようやくステーキの店であることを実感する方も少なくないだろう。

シェフとパティシエの華麗なる競演

黒毛和牛のみを用いるステーキをはじめ、前菜からデザートまで、すべてに満足できるのが同店の魅力。厨房で腕を奮うチーフシェフの崎田さんは、ホテルのステーキハウス、京風フレンチのレストランで腕を磨いたベテランだ。カウンターで見事な手さばきを披露するのは、女性スタッフの大原さん。エビの殻にワタをまぶしてカリカリの絶品おつまみに焼き上げる妙技は、もう一つの顔であるパティシエに通じる。以前も同じ厨房に居た二人は息もぴったり。一品ごとに最も美味しいタイミングで提供していると評判だ。

京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」
京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」

塩で味わう、お肉の頂点

肉質にこだわる同店では等級「A5」の最高級品を部位ごとに、その時期に最も美味しいとされる産地から取り寄せている。例えばフィレは鹿児島県、ロースは長野県といった具合だ。手作りの“味噌ニンニクのゴマだれ”と“ポン酢”も添えられるが、お肉そのものの旨みを堪能するには“塩”だけで頂くのが一番だとか。甘みの強いフランス産の田園塩とのコンビネーションは、舌の肥えた食通を魅了してやまない。ドリンクにはビールや焼酎、日本酒ほか、ワインもオーダーできる。また、リーズナブルな価格でディナーとほぼ同じ内容のランチは絶対おトクだ。

京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」

洗練された京風フレンチ

主に魚介類を用いるオードブルは、上品で洗練された京風フレンチのテイストで仕上げられる。季節のスープには、例えば秋には“さつまいものポタージュ”、冬なら“蕪(かぶら)と海老のスープ”など。こちらも京風の優しい味わいに、どこかフレンチが感じられる逸品だ。基本的には月替わりだが、同じお客様には必ず別のメニューをお出ししているとか。週に一度は訪れる常連さんや、お肉を召し上がらない(!)お馴染みさんもおられるというから、同店の奥深い実力を感じられる。

京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」
京都 グルメ 「ステーキ割烹 花やしき」

目で、舌で、四季を愛でる

焼き野菜には、あえて定番のピーマンやタマネギを外し、誰もが食べやすく、かつ季節感のあるものを使用。初秋ならナスや長芋、キノコといった案配だ。四季折々の情緒は、大きな窓ガラス越しの日本庭園からも伺える。控えめに彩りを添える秋の紅葉とは対照的に、春は桜が一面を覆う。冬には椿、初夏ならツツジや紫陽花も見事だ。ちなみに周囲に点在する広東料理・花やしき、炭やき・炉庵も、いずれ劣らぬ評判。レストラン利用者は“花やしき浮舟園”の大浴場が割引価格で利用可能というのも有り難い。

掲載情報は2007年9月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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