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風光明媚な宇治川に沿って散策すると、やがて右手に見える数寄屋造りの家屋が「ステーキ割烹 花やしき」だ。風情ある門をくぐれば、木々の放つ呼気と石畳が非日常空間へと誘う。格子戸を開けると、そこには旅の宿を思わせる古式ゆかしい温もりある空間。大正時代の建立であり、以前は旅館の客室だったとか。素足になって畳を歩き、掘りごたつ式のカウンターに腰をかける。年季の入った鉄板を前にして、ようやくステーキの店であることを実感する方も少なくないだろう。

黒毛和牛のみを用いるステーキをはじめ、前菜からデザートまで、すべてに満足できるのが同店の魅力。厨房で腕を奮うチーフシェフの崎田さんは、ホテルのステーキハウス、京風フレンチのレストランで腕を磨いたベテランだ。カウンターで見事な手さばきを披露するのは、女性スタッフの大原さん。エビの殻にワタをまぶしてカリカリの絶品おつまみに焼き上げる妙技は、もう一つの顔であるパティシエに通じる。以前も同じ厨房に居た二人は息もぴったり。一品ごとに最も美味しいタイミングで提供していると評判だ。 |