[二条城周辺]
二条城の南に広がる神泉苑は、桓武天皇が平安京造営の際に設けた苑池。今も豊かな水を湛え、四季の花が咲き、水鳥の遊ぶ池のほとりに、料亭「神泉苑 平八」はある。平安の名残をとどめる風光明媚なロケーションを望み、名物「うどんちり」や京懐石に舌鼓を打てば、気分はまるで王朝貴族。館内はもちろん、池に浮かぶ龍王船でも食事ができ、気軽な会食から正式な接待まで幅広く利用できる。
平八の名物は「うどんちり」。うどんは断面が四角い形をしており、なんと、2cm×2cmもの太さがある。煮込んでも煮崩れしないことはもちろん、だしがよく染み込むよう8時間ゆがいてから、お客様のもとへ。京都・淀から主に仕入れる野菜、丹波地鶏、魚介など具もたっぷりだ。だしは、かつお節、昆布、海老など7種類をブレンドする上に具材からの旨みも加わって、薄味なのに本当にコクのある味わい。最後の雑炊までおいしくいただける。ぜひ一度は賞味したい逸品である。
同店の京懐石は、季節、節句、行事など折々の風物を盛り付けに託し、見た目にも風流で美しく、料理を通して会話が広がる魅力がある。また旬を存分に盛り込みつつ、できるだけ他とは違うものを提供し、新鮮な感動を与えてくれる。たとえば、懐石に必ず付く一人鍋なら、あえて湯豆腐でなく、鴨鍋、聖護院蕪のみぞれ鍋にするなど。「せっかくお越しいただくのですから、どこででも食べられるようなものは避け、ここでは一味違う京料理を楽しんでいただきたいのです。」と総支配人は言う。
館内は朱色を基調に、御簾や屏風を配した平安朝の造り。全室、テーブル席にも座卓にもできる心配りがうれしい。館内から見る風景も素晴らしいが、食後には、ぜひとも神泉苑の散策を。桜、つつじ、紅葉、雪景色など四季を通して美しく、毎年方角を変えて祀る恵方社(歳徳神)、善女龍王社、渡れば願いがかなうという法成橋など見どころも多い。夜はライトアップされ、幽玄の世界が広がる。