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大原・三千院から徒歩で5分ほどのところにある「三千院の里」は、知る人ぞ知る料理自慢の宿。長年、祇園で京料理の店をやっていた主人が、よい環境を求めて、この地へ移ってきたというから、料理への思い入れは半端ではない。「ここの料理には心を通り越して魂を感じる」という声や、食事に来てその味に感激、泊まりの予約を入れる客も多いというから、一度はぜひ足を運んでみたいもの。なかでも、うまい!と評判なのが、国産大豆のみで作る手作り豆腐、そしてだしの味わい。ともに、大原のおいしい水と空気の賜物でもある。

懐石料理のほか、お昼にはリーズナブルな「はんなり膳」や「豆腐膳」、懐石と同じような内容の「高野川弁当」などが用意されているのも、主人の心配り。いずれも量がしっかりあり、食べ応えがある。気軽な椅子・テーブル席のほか、懐石は個室の座敷でいただける。大原の山並や星を望みながらの食事は、まさに山里ならではの醍醐味だ。ところで、同館専用の駐車場は高台にあるが、そこからの風景を、かの堂本印象がことのほか愛したとか。同館の玄関に、印象画伯直筆の額もかかっているので見ておこう。 |