きょうりょうり さいきや

[上賀茂]

美味しい京野菜を散りばめた心づくしの京懐石に舌鼓

新鮮な素材の旨みを味わい尽くす

京都 グルメ「京料理 さいき家」

昭和7年創業の仕出し屋に始まり、堀川北山に店を構え50余年を数える料理店。主人の才木充氏が自ら包丁を握り、賀茂茄子や万願寺唐辛子など旬の野菜をふんだんに取り入れた繊細な京料理を作り出す。最も大切にしているのは鮮度。特に野菜には気を配り、毎朝使う分だけ仕入れ、穫れたてを昼は松花堂やかまくら点心などのお弁当、夜は趣向を凝らした京懐石へと昇華させる。食事をいただく部屋はカウンターやテーブル席のほか、緑豊かな庭を望む掘りごたつの座敷、80名まで可能な広間などがあり、相手やシチュエーションに応じて選べるのも嬉しいところ(昼の座敷は要予約)。ひとりでも大勢でも、ゆったり過ごせる居ごこちの良さが素晴らしい。

京都 グルメ「京料理 さいき家」

水と大地に恵まれた上賀茂の地野菜

京都 グルメ「京料理 さいき家」

野菜は上賀茂にある複数の農家から仕入れるが、かぶらと青葱は田飛農園一ヵ所に限定。「同じ地域でも川を挟んだあちらとこちらで味が違う。手に取るようにわかるのが、かぶらや青葱。良いものは香りがよく甘みがあって極上です」。秋には市場に出回らない鷹ヶ峯の朝採り松茸を焼いて出すこともあるという。「各々の個性を見つめ、手を抜かずに調理すれば食材が自分から変化してくれるんです」。自然の滋味深い味わいが心を和ませる。

店の味を決めるダシに妥協は許されない

京都 グルメ「京料理 さいき家」

食材本来の味わいを追求する京料理にはダシが欠かせない。「さいき家」は利尻昆布の中でも礼文島香深産と、四国の鰹節を使い、濁りのない深いコクや甘さが溶け合ったダシをとる。またお吸い物には、まろやかさを加えるため、鰹節に替えて鮪節を使用。火の強さや昆布と削り節を入れるタイミングにまで気を配り、毎朝2時間かけて丁寧にとる。主人曰く「ダシは"店の顔"。日々同じ味であるよう注意し、時間を惜しまず手間ひまをかけてとっています。」

京都 グルメ「京料理 さいき家」

主人の話に耳を傾け、じっくり味わう幸せ

京都 グルメ「京料理 さいき家」

気のおけない友人との語らいも良いけれど、カウンターに座り、ひとりで食を愉しむのも一興。白木のカウンターに立つ主人は祖父から数えて3代目。有名ホテルや料亭で修業し、料理をもてなす喜びに目覚め、先代からは「お客様が喜ぶ顔を思い浮かべ料理する」精神を教えられたという。技術だけでなく、料理の食べやすさを考えたり、会話から好みを聞くなど、さりげない心配りを忘れない。質問にも気さくに応じてくれるので話しかけてみて。食材について聞けば、さらに美味しく感じるはず。

掲載情報は2008年7月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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