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梁山泊(りょうざんぱく)

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旨い料理に感じる主人の熱い想い
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京都 グルメ 「梁山泊」

路地の"どん突き"

京都大学で有名な百万遍交差点から少し西へ。路地の"どん突き"にある立派な門構えの建物が「梁山泊」だ。春は桜、秋は紅葉が美しい前庭を通り抜けると、女将がにこやかに迎えてくれた。

作り手の想い

ご主人の橋本憲一氏は、独学で料理を学び、一代で「梁山泊」の名を世に知らしめた人。料理を語り始めれば、その熱い想いが止め処なくあふれ出す。「料理人は"メッセンジャー"やと思います。何を伝えるかというと、料理人の想い。そして、農家や漁師や杜氏ら生産者の想い。何かを作り出すときは、作り手の想いがそこに込められる。それが料理を支えるものだし、なければ力のない料理になってしまいます」

"おもしろがる"

料理は"おもしろがる"がテーマ、という橋本氏が作り出すのは、天然の魚やこだわりの野菜をふんだんに使ったオリジナルの京料理。たとえば岩牡蠣(いわがき)とキュウリのフライ、海老芋(えびいも)のブリュレ…。驚きつつもぜひ味わってみたくなる。「仕入れてそのまま出すのは酒くらい」というほど、手作りと味に対する追求にこだわる。
橋本氏はブルゴーニュワインの「シュバリエ(騎士)」の称号を持つ。今でも暇を見つけてはブルゴーニュでブドウを食べ歩くのが楽しみとか。日本酒もオリジナルの発泡酒「六舟」など、厳選された銘柄がそろう。酒と料理のマリアージュを楽しみたい。

京都 グルメ 「梁山泊」

泉殿町の柔らかく清らかな水

平安の昔から"水汲み場"であったことが名の由来ともいう、ここ泉殿(いずみでん)町。 硬度6というごく柔らかなこの恵まれた地元の水が、梁山泊のすべての料理に使われている。「これで野菜をゆでるとそれは美しい色が出ます」。この水で作る自家製こんにゃくもぜひ味わってほしい。

木、紙、土、ガラス…豪快かつ繊細なしつらえ

もともと旅館だった生家で始めた料理店。4つある座敷には「唐長(からちょう)」の京唐紙が部屋ごとに違う意匠で使われ、四季を彩る庭の美しさとともに客人の目を奪う。テーブル席の秋田杉の格(ごう)天井、カウンター越しに見渡せる厨房、主人自ら敷き詰めたという石の床…。
すべてが豪快、かつ優しささえ感じる繊細さ。どこか、ご主人の人柄とその料理に共通するものを感じる。

京都 グルメ 「梁山泊」
京都 グルメ 「梁山泊」

料理を通じて人と人が出会う

梁山泊には著名人の常連客も多い。飾られているのは作家・水上勉氏の自筆の水彩画。漫画家・手塚治虫氏によるご主人の似顔絵もご愛嬌だ。「うまい食事は"食い手"が一番。料理を五感で楽しみ、面白がれる人が"食い上手"やと思います。そんなお客さん方にお応えできる料理を作り続けていきたい」。
もちろん、料理を楽しむ心さえあれば、誰でも心づくしのもてなしで迎えてくれる。

掲載情報は2006年夏に取材した内容で、写真はすべてイメージです。
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