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先斗町 ふじ田(ぽんとちょう ふじた)

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京料理の伝統を尊びながら、新風を吹き込む若き匠たち
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お馴染みさんから一見さんまで

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」

打ち水の石畳に京の風情を映す小路、先斗町は舞妓が行き交う花街として有名だ。料亭「ふじ田」は、この界隈の象徴とも言える歌舞練場の真向かいに位置する。先斗町に生まれ、育まれたというから、さぞかし舌の肥えた旦那衆を唸らせてきたであろう。それでいて一見さんにも敷居が高くないことから、鴨川踊りの見物ついでにフラリと立ち寄る方も多く、知人を連れての再訪も少なくないとか。口コミで評判が広まる店の典型だ。

若さと朗らかさに包まれて

店内に親しみやすい雰囲気が漂うのは、「若さ」と「朗らかさ」によるもの。平成18年春に就任した五代目の店長兼料理長、田中正一氏は弱冠28歳。板場や仲居も同程度と言うから驚きだ。とは言え、先代からの常連さんを逃がさないのだから、腕前はお墨付きと言える。「若輩者だからこそお客様から教われることも多い。本当に皆さんのお陰です」と料理長。彼の人懐っこい笑顔に引かれて足繁く通う者も少なくないはずだ。

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」

素足に掘りごたつ式のカウンター

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」

暖簾をくぐり上がり框で靴を脱ぐと、目の前に広がるのは和の情緒が漂う京料理の世界。鰻の寝床を思わせる空間の中央を貫くのは、ピカピカに磨き上げられた一枚板のカウンターだ。さっそく腰を降ろすと、素足に掘りごたつ式のしつらえが何とも良いあんばいで、長居する客が多いというのも頷ける。目の前で繰り広げられる妙技を堪能できるのはもちろん、ちょうど良い距離感で料理人と気軽に話せるのも嬉しい。

旬をふんだんに用いた京懐石

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」月替わりコース料理の一部を紹介すると…。先付けは「甘鯛の昆布〆」。軽く炙った甘鯛に角切りの長芋と胡瓜、ゼリー状の酢が清涼感を演出している。「お造り」類には鯛やウニ、甘エビほか、ハモやヤリイカも。「焼き物」はアユの塩焼き、もしくはマナガツオの一夜干しから選べる。内容は季節はもちろん、その日の入荷次第でも変わる。苦手な料理などはできるだけ伺うようにし、入れ替えることもあるというから有り難い。(取材:平成19年7月26日)

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」

素材への愛を召し上がれ

京都 グルメ 「先斗町ふじ田」名物「石焼の鴨ロース」は、まさに手間を惜しまない逸品。新潟産のアイガモ肉を皮目だけ焼いてからサッと湯通し。旨みを封じ込めると、今度はおだしに浸して2日間蒸し煮にする。これを熱した石で炙り、湯葉に巻いて味わう。人気の双璧を成す「トロのにぎり」は、刷毛で醤油を塗り、箸で口に運ぶ。どちらも年中味わえるが、仕入れ先である中央市場に良質のマグロが無い日だけは例外だとか。食材選びへのこだわりが感じられるエピソードだ。

掲載情報は2007年7月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。
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