おざしきてんぷら おおざわ

[祇園]

あでやかな花街風情も魅力

元・芸妓の住まいで味わう天ぷら

京都 グルメ「お座敷天ぷら おおざわ」

枝垂れ柳が揺れる祇園・白川沿いに佇む「お座敷天ぷら おおざわ」。白川にかかる小さな橋を渡って店内へ入るその様は、歌人・吉井勇(よしい いさむ)の代表的な歌「かにかくに祇園は戀し寝るときも枕の下を水のながるる」そのものである。明治時代は芸妓の住まいであったといい、旅館を経て、天ぷらの店に生まれ変わったのは約4年前のこと。ふらりと立ち寄る"一見さん"や外国人客を、家に戻ったようにほっこりと迎えてくれる。地元の常連客と分け隔て無く接するその女将さんの人柄に触れつつ、花街の華やぎと凛とした雰囲気にしっとりと浸れ、かつ良心的な価格設定で人気を集めてきた。

京都 グルメ「お座敷天ぷら おおざわ」
京都 グルメ「お座敷天ぷら おおざわ」

揚げたてを秘密の“塩”で

「天ぷらコース」は天ぷら12品に付出し、かき揚げの天丼または天茶などが付く。12品は海老、イカのしそ巻き、レンコン、シイタケ、トウモロコシなどの定番に、季節の野菜や魚介を組み合わせて提供。一品ずつ揚げたてを出してくれる。どの品々も一口大サイズで食べやすく、時折訪れる芸妓さん・舞妓さんにも喜ばれているそう。

京都 グルメ「お座敷天ぷら おおざわ」

天ぷらを揚げる際は、サラダ油に、素材の色や味を損なわない程度に少量のごま油を混ぜて、香りとコクをプラス。薄衣をまとわせてサクッと仕上げる。これを「企業秘密です(笑)」と女将の言う、オリジナルブレンドの塩でいただくのが「おおざわ流」。辛みの少ないマイルドな塩もまた、京都の天ぷらにふさわしい味わいだ。

京都 グルメ「お座敷天ぷら おおざわ」

女将の京言葉もやさしく

店内には、天ぷらを目の前で揚げてくれる掘りごたつのカウンターのほかに、座敷、グループで利用できる広間がある。カウンターでは、女将や女性スタッフとの会話も楽しみ。やわらかな京言葉がなんともいえず心地よい。祇園の風景を楽しみたいなら、座敷へ。すぐ下に白川の水面がキラキラと光り、しっとりとした石畳の道、柳や桜の並木、千本格子のお茶屋の家並みなどが望め、花街風情を満喫できる。夜のみの営業だが、5名以上で予約すれば昼の利用も可。

掲載情報は2008年4月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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