[白川通・修学院]
「西洋膳所(せいようぜんどころ) おくむら」は、お箸でいただける懐石風フレンチの先駆け的存在。比叡の山並を間近に見る郊外型のレストランで、周囲には修学院離宮、詩仙堂、曼殊院などの名刹が点在しており、散策やドライブを兼ねて出かけるのにもおすすめだ。店内にはテーブル席のほか、テラス席、シェフとの会話が楽しめるゆったりとしたカウンターを配し、2階にはブライダルスペースも。25周年を迎えた今、親子三代で通う常連客も多く、変わらぬ人気を誇る。
同店の料理は、京都の店であることを意識し、湯葉を使ったり、京野菜や天然魚介などを多く取り入れて、季節感に溢れているのが特徴。コースにはフォアグラやオマール海老などを用いた正統派フレンチから、和食を思わせる繊細な一皿も登場し、メリハリのある構成となっている。食器は古伊万里、九谷焼、ロイヤルコペンハーゲンなどを揃え、料理との調和も見事。
ディナータイムには、扉を開け、まずウェイティングルームへ。食前酒をいただいてから、客席へ案内される。そんな優雅なサービスを受けられるのも、余裕のある空間を確保できる、郊外のグランメゾンならではといえるだろう。誕生日や結婚記念日など、特別の日に、ぜひ利用してみたくなる。
25周年を記念して、カウンター席を20席から15席にし、さらに贅沢感漂う造りに。平成20年秋には、敷地内にベーカリーも開店。季節のケーキや焼きたてのパンはテイクアウトのほか、店内でも味わえるようになる。できたてのスフレ、クレープなどでティータイムを過ごすのもよさそう。ノーブルな雰囲気を保ちながら、さらに愛される店へと生まれ変わる「おくむら」のこれからにも注目を。