きょうまちおくど じゅうにや

[伏見・桃山]

京町家でしみじみ味わう豆腐、季節料理

伏見にある風雅な町家

京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」

京都の中心部・四条京阪より15分程電車に揺られれば、“酒の町”“太閤さんの城下町”として知られる伏見に着く。白壁の酒蔵、柳の揺れる濠川に代表される独特の景観が美しく、坂本龍馬にゆかりの寺田屋など幕末の史跡も残る町だ。そんな伏見の中心部・大手筋のそばの、京阪と近鉄の駅の近くにあるのが「京町おくど 十二屋」。築100年の京町家を改装した風雅な店で、豆腐料理と季節料理を提供してくれる。立地の便利さもあり、散策の終わりに立ち寄るのにぴったり。

歴史ある坪庭を囲んで

琴の音色の流れる雅やかな店内は、奥へ奥へと広がる、典型的な京町家の造り。白い小石を敷いて水(川)を、黒い小石で陸を表現したという往時のままの坪庭をコの字に囲んで、二人用の席、大テーブル席、個室のテーブル席、床の間のある座敷などが配され、ニーズにより使い分けることができる。ところで、この坪庭に置かれている大きな手水鉢には、斜めに割れ目がついているが、これは鳥羽伏見の戦いの傷跡とのことだ。

京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」
京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」

伏見名水仕込みの豆腐

豊かでおいしい地下水に恵まれた伏見は、昔は「伏水」とも書いたそうだ。この水と、九州産大豆フクユタカ、天然にがりで作るおぼろ豆腐「伏見名水仕込み くらわんか豆腐」が同店の名物。伏見新ブランド第一号でもあり、大豆の甘みと香りの生かされた逸品。単品で用意されているほか、コース料理にも必ず前菜として登場する。

京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」

大人同士で訪れたい

ほかに、田楽、しゅうまい、ステーキ、寿司といった豆腐を使った創作料理の数々が楽しみ。また野菜を使った料理や、京の家庭料理である“おばんざい”などが充実しており、上品で飽きのこない味わいは、特に女性客や熟年層の夫婦客などに評判が高い。大人同士でしみじみと、食べることを楽しもう。

京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」
京都 グルメ 「京町おくど 十二屋」

店の思いを託した季節のコース料理

十二屋の店名には、「十二ヶ月いろいろな味わい」という意味も込められているという。このような店の思いを託したのがコース料理。自慢の豆腐に、湯葉、旬の京野菜や魚貝といった食材を巧みに盛り込み、月替わりの内容に仕立てて出してくれる。締めのご飯は季節のおこわ。たとえば春には山菜、秋には栗や松茸などを使い、最後の最後まで、四季を意識した内容がうれしい。

掲載情報は2007年9月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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