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京都の中心部・四条烏丸のほど近く、京町家が多く残る界隈に、「京料理 にしむら」はある。同店はおよそ100年になる元・呉服屋を改装した、仕舞屋(しもたや※1)造りの建物。町並にしっくりと馴染み、うっかりすると通り過ぎてしまうような、落ち着いた佇まいが印象的だ。店内は、足元を照らす行灯が古典的で温かな雰囲気を醸し、やさしく客人を迎え入れる。坪庭を望むいかにも風情ある座敷で味わえるのは、創作に走らない正統派の京料理。素材の味を生かす、繊細にして奥深い味わいの料理の数々を、しみじみと堪能してみたい。
※1 仕舞屋…商売をやめ、普通の住居とした家のこと。

味自慢の懐石料理は、料理長自らが中央市場や錦市場に足を運び、産地直送の素材を厳選して仕入れ、季節感溢れるコースに仕立てる。基本は月替わりだが、この仕入れにより内容が変わることもあるという。料理は12品ほど。このなかでよく登場するのが、名物・黒毛和牛の朴葉焼き「花旬爐(かしゅんろ)」。マンゴーなど数種類のフルーツを加える味噌が絶品で、思わずお酒が進みそう。予約時に、「花旬爐を付けて」と希望することも可能だ。
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