(もみぢや べっかん かわのいおり)

[高雄・周山街道]

自然豊かな川床で味わう美味

「古都」の舞台

京都 グルメ 「もみぢ家 別館川の庵」

嵯峨野の北にある高雄は紅葉の名所で知られるところ。栂尾にかけての山あいには世界遺産の高山寺をはじめ神護寺や西明寺といった名刹が点在している。周山街道沿いは整然と林立する北山杉が美しく、川端康成の小説「古都」の舞台にもなった。

地元の恵み

この高雄の自然に溶け込むようにして建つのが料理旅館の「もみぢ家別館川の庵」で、春から秋口にかけては、清滝川(きよたきがわ)にせり出した川床で地元の恵みをふんだんに活かした京料理が楽しめる。春ならば朝堀りの筍が美味で、堀りたてならではの瑞々しく柔らかな味わいに驚くほどだ。夏は天然の生け簀で育てた鮎など川魚が堪能できる川床料理がお馴染み。秋になれば松茸や丹波栗といった山の幸と、主人自ら育てた食材も使い、自然の恵みをたっぷりいただける。冬には部屋に炬燵が用意され地元で獲れる猪のぼたん鍋などが楽しめるのだ。粉雪舞う冬の山々を眺めつつ温かな部屋でくつろぐのも冬ならではの悦楽である。涼やかな川風を受け、高雄の雄大な自然を愛でながら手間暇かけられた料理を味わうひとときは贅沢そのものだ。

京都 グルメ 「もみぢ家 別館川の庵」

魅力あふれる高雄の四季

「もみぢ家」の魅力は高雄の自然を抜きには語れない。春は山桜やツツジが美しく、夏は体まで緑に染まりそうな青紅葉が見事。6月には幻想的な蛍の舞にも出会えるし、静謐(せいひつ)さを湛えた冬の雪景色も心にしみる。
だがこの地がもっとも輝きを増すのは、やはり紅葉の頃。色づいた木々が山々を鮮やかに彩るさま、その壮大さは例えようもない美しさだ。

川床は風雅なお座敷

清滝川にせり出すように作られた川床は、渓谷美と清流が目に心地いい。最大250人を収容できるほどの広さで、「もみぢ家」のもう一つの風雅なお座敷といえるほどだ。
高雄は市内より3度から5度は気温が低く、水辺ともなれば夏でもとても涼やか。ここの川床には屋根があるため、梅雨時や夏の夕立でも食事が楽しめるのも心強い。

京都 グルメ 「もみぢ家 別館川の庵」

舞妓遊びも雅びな楽しみ

夏は川床が最も賑わう季節だが、涼しさ以外にも理由がある。6月上旬から9月下旬にかけては、市内の花街から舞妓さんが来て京舞を披露してくれるのだ。席を順番にまわってくれるので記念撮影ができるのもうれしい。
6月は灯りを消して天然蛍の鑑賞が行われることも。京の奥座敷と呼ぶに相応しい優雅な夜を楽しみたい。

掲載情報は2006年夏に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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