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うまいもん好きな食通が集うまち・大阪の天神橋にて"おでん屋"として産声をあげた「杢兵衛」。初代主人が木目模様を好んだことが店名の由来となっている。器にもこだわり、わざわざ職人につくらせたほど。その後、京都の下鴨に移転後は料理旅館に。さらに祇園に移り、現在は三代目と四代目が店に立つ。

和やかな店内に足を踏み入れると、たちまちアットホームなムードに身を包まれる。何げなく見渡して気づくのは、親子で通う常連が多いこと。外国人のお客様も見かけるのは、「京都の味を楽しめて信頼できる店」との評判が高いから。二階の座敷では初代が焼かせた巨大な土瓶が飾られ、見る者に感嘆の声を上げさせる。

お料理づくりで最も気を配っているのは、季節の素材が持つ味わいを最大限に引き出すこと。新しい料理の開発にも積極的で、バランスを重視しているとか。一貫したコンセプトで模索しつつも保守的にならないよう、お客様の要求も踏まえながら時代を反映させたメニュー作りに取り組んでいる。 |