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平安神宮にほど近い閑静な環境の中、清々しい青竹に囲まれて建つ「京懐石 美濃吉本店 竹茂楼」。享保年間に三条河原で川魚の店を出したことに始まり、京都所司代から「川魚生州八軒」として許可を得た歴史を持つ。戦後、粟田口に居を移し、平成4年(1992)に格式ある料亭へと生まれ変わった。 こちらの料理は吟味食材を使い、季節感を大切にした京料理。その献立には当然川魚料理が入っている。鰻をはじめ鮎やすっぽんなど、川魚独特の旨みを巧みに引き出した料理は、290年の伝統と経験が生きている。

建物は数奇屋(すきや)の本館と合掌造りの別館があり、各座敷は小川が流れる竹林の庭に面している。青々とした竹がまっすぐに伸びた様を眺めていると心が洗われるようだ。洗練された優雅な本館、素朴さが魅力の別館とそれぞれ趣を異にしているが、掛け軸や花の生け方などのしつらいはどちらも四季折々の情趣に富み、取り合わせの妙を堪能することができる。 |