[先斗町・木屋町]
“もつ鍋”と聞いて、京都をイメージするのは難しい。ここ「杏屋(あんずや)」では、京都の名物・名産をもつ鍋で楽しめる店である。“京もつ鍋”と称するその鍋は、豆腐やお揚げ、九条ねぎなど京都ならではの具を入れ、スープにも一工夫を施して、この店でしか食べられない味を実現。地元客に限らず観光客も楽しめる。また、鍋のほか、もつの鮮度のよさが実感できる「もつ刺し二種盛り」や京おぼろ豆腐、柚子豆腐、ごま豆腐などのお豆腐料理も充実。鍋が煮えるまで、あるいは箸休めとして味わってみては。
豚骨、牛骨、鶏がらのトリプルスープで、しっかりとしたコクと旨みが持ち味。これをベースに、あっさりいただける「塩」、上品な甘みが具材のおいしさを引き立てる「西京味噌」、数種の削り節をブレンドした「醤油」の3種類が定番の鍋だ。いりごま、粉山椒、七味などの薬味を入れて、辛さと香りの調節を自分好みでアレンジできる。
国産和牛のホルモンを一頭買いにすることで、上質で新鮮なもつをリーズナブルに提供。もつ鍋には、柔らかくプリプリとした食感の小腸を入れる。絹ごし豆腐とお揚げは京都の有名豆腐店から仕入れる。豆腐はツルッ、お揚げはふっくらとしており、口にするとジュワッ~とスープが染み出て美味。また追加具材として、ひろうす(がんもどき)や、老舗「半兵衛麩」の生麩などがある。
店内もまた、京都を意識した、しっとりとした造り。和紙の照明でほんのり照らされ、弁柄色など和の色彩で統一された落ち着きある空間となっている。大人同士のデートにもふさわしい雰囲気だ。畳敷きの掘りごたつ、格子戸で仕切られた半個室などがあり、使い勝手もよい。