|

メニューは豊富で、ほとんどに食材の産地が記されている。前菜だけでも約20種類あるが、なかでも豊かな香りと粋な演出で人気を集めるのが「滋賀県産 淡海地鶏(内臓)の軽いスモーク」だ。料理皿の蓋を開けると一気にスモークが立ちのぼり、ゲストを心地いい芳香で包み込む。自慢のパスタは「山田農園のカルボナーラ(キンカン付き)」。キンカンとは鶏の雌が鶏卵として産む前の卵黄のこと。滋賀の養鶏所でこのキンカンに出会ったことがきっかけで開発されたメニューで、生のキンカンを使ったパスタは同店でしか食べられないとか。パスタと絡み合ったキンカンはねっとりしていて、口の中でつぶすと濃厚な味が広がる。大原の山田農園から届く新鮮な卵は、卵黄自体がクリームソースのように滑らかで、塩漬けベーコンとの相性も抜群。森氏いわく「コクはありますが、後味はわりとすっきりしているんですよ」とのこと。いずれも分量や味付けなどを、まるで割烹の感覚で気軽にリクエストできる。 |