[高台寺周辺]
八坂神社南楼門の門前、老舗旅館や料理屋が風情たっぷりに軒を連ねる下河原通沿いに、2009年秋オープンした「京玄庵」。石塀小路、清水寺へと至る二年坂、三寧坂にも程近い、京都らしいロケーションが魅力だ。いただけるのは京料理と打ちたてのそば。ここ東山山麓は、京料理を発展させた良質の地下水に恵まれ、お店の方によると「水でこの場所を選んだのです」とのこと。また料理長は、京都を代表する名店で修業した経験を持つ。名水と確かな腕が生み出す滋味を、季節のそばが付く会席などで味わいたい。
「京玄庵」が利用している地下水は、百余年前から、当地の料理屋で愛用されてきた歴史ある水。“硬度26”で超軟水といわれ、出汁と食材本来の旨みを引き出すのに適している。その水と利尻の天然昆布、上めじか・上うるめ・上サバ節を使用し、奥深さと品を併せ持つ味わいに仕上げる。
そばは北海道・音威子府(おといねっぷ)の玄そばを使用しあっさりとした味わい。こだわりの出汁と共に楽しめる。おすすめは「そば京風会席」。旬の京野菜や魚介を採り合わせた品々のあと、締めに自慢のそばが付くのがうれしい。手頃にいただけるランチメニューでもそばがセットになる。よい食材を用い、その風味を最大限に引き出す「京玄庵」の味を、四季折々にぜひ堪能してみよう。
同店は祇園の町家をイメージした造り。店内はガラス越しにモダンな庭が広がり、檜、ヒバ、杉材などの木の香が満ちて、とても居心地がよい。格子戸越しに見る町並も風流で、居ながらにして京の風情が満喫できる。全88席はテーブル席が主体。2階には掘りごたつの座敷もあり、少人数の会合、宴会はもちろん接待にもふさわしい。