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地下鉄烏丸御池駅から徒歩5分、京都の中心「六角堂」のすぐ近く。そこはかとない静寂と風雅とを併せ持つ宿「本格京懐石 花伝」は、京風情が満ちる「旅庵 花月」の姉妹店。隣接して建ち、通常、食事の場合は「花伝」への案内となる。冠木門を抜ければ、60mに及ぶ露地が延び、さまざまな種類の灯籠や垣などを配した庭園美が見事。瀬音に耳を傾けつつ歩を進め、太鼓橋を渡ると、苔むした庭越しに幽玄の能舞台、そして大玄関では能装束一両がお出迎え。館内にはいけばな作品や反物、扇などが随所に飾られ、文化の薫り高い空間となっている。感動を花に例えた世阿弥の「風姿花伝」の心を映した、“ここにしかない”演出ともてなしがうれしい。

個室の座敷で味わえるのは、何より季節感を重んじる正統派の京懐石。料理長自らが中央市場や錦市場に足を運び、産地直送の旬の素材を厳選する。コースは月替わりとなっているが、仕入れにより内容が変わることが多いというのも、素材へのこだわりゆえ。この選び抜いた食材の味や香りを最大限に生かす料理法、四季の移ろいや祭事を盛り込む美しい盛り付けに、京料理の奥深さを実感できる。食事の前後に、日本庭園を望む自慢の大浴場“郷(さと)の湯「花渓」”で寛ぐのも一興。(通常 一人700円 タオル付)お昼にはミニ懐石と入浴とがセットになった「昼の膳」で、日帰りの旅気分を満喫するのもいいだろう。
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