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春は優美な桜、秋は鮮やかな紅葉で知られる「光明寺」。その境内に寄り添うように佇む民芸風の館が豆腐料理の「いっぷく亭」だ。看板メニューの湯豆腐をはじめ、生麩の田楽や饅頭など本格豆腐料理を堪能できる。春は長岡京産白子筍(しらこたけのこ)の刺し身、夏は鱧や鮎、秋は松茸料理やきのこご飯、冬は鍋物など、京の名物を盛り込んだ季節の味覚を満喫。鯛の西京漬けや季節の揚げ物、京赤地鶏の出し巻卵なども彩りを添える。健康志向の方に好まれながら、若い男性でも十分に満足できるボリュームだ。

豆腐料理の通も唸る味わいの秘訣を挙げるなら、京都西山の名水ありきだろう。口当たりの優しい軟水であり、豆腐料理のベースとなる昆布だし特有の甘みがじんわり染み出る。豆腐には木綿と絹ごしの中間にあたる通称“ソフト豆腐”を使用。湯豆腐に、冷や奴に、どちらも絶妙の歯ごたえと舌触りが愉しめる。火が入り過ぎても固くならないのも特徴だ。親睦を交わす賑わいに気をとられ、つい茹で時間が長くなっても美味しくいただけるとは有り難い。 |