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山ばな 平八茶屋(やまばは へいはちぢゃや)

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狂言にも登場する名物「麦めしとろろ」
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京都 グルメ 「山ばな 平八茶屋」

老舗中の老舗

京都から若狭に通じる若狭街道は、若狭小浜で獲れた魚介を京都に運んでくることから"鯖街道(さばかいどう)"と呼ばれた。この街道沿いに、茶店風の表構えを見せる山ばな平八茶屋。安土桃山時代の創業以来430年続く老舗中の老舗だ。かつては、都へ向かう旅人をもてなしていた街道茶屋で、都へ向かう旅人は、ここで疲れを癒し、腹ごしらえをしたという。

名物「麦めしとろろ」

創業以来の名物「麦めしとろろ」は、栄養豊富な麦飯に、丹波のつくねいもをすってダシでのばしたとろろ汁を組み合わせたところ、見事に調和し、茶屋の名物となったもの。先人の知恵が生きる伝承料理として、今でもコースやお昼の御膳で供され、喜ばれている。

料亭と「かま風呂」

料理に加えて、この店の大きな魅力は、京の風情ゆかしい料亭としての佇まい。萩の禅寺から移築されたという風格ある騎牛門(きぎゅうもん)をくぐると、広々とした日本庭園が広がり、その中に大小様々な客室棟が点在している。窓の外には水清き高野川が流れ、庭園の彩りや川のせせらぎに心なごませながら、ゆったりと食事が楽しめる。
和風サウナといわれる「かま風呂」は食事だけでも利用でき、一汗かいた後に料理を味わえば、茶屋で疲れを癒した昔の旅人の気分が味わえそうだ。

京都 グルメ 「山ばな 平八茶屋」

数多の粋人が好んだ名物料理

400年以上続く老舗ならではの数々の逸話が残る。壬生狂言の「山端とろろ」という演目は、この店が舞台となったものだ。訪れた粋人や文人墨客(ぶんじんぼっかく)も数多く、夏目漱石の『虞美人草』や徳富蘆花の『思い出の記』、頼山陽の漢詩『山陽詩鈔』の中にもこちらの店名が登場する。また、幕末に新撰組が嫌がらせでつけた刀傷が、今も母屋の入口に残っており、歴史ファンが訪れることも多いとか。

海・川の幸を使った懐石も人気

創業以来の名物、麦めしとろろを伝承しているが、「守るというより発展させてきた」と語るのは21代を継ぐ若主人。代々の当主が工夫を凝らし、その時代に合った味を生み出してきた。21代目も麦とブレンドする米を吟味するなど改良を加えている。
 また、こちらは海の幸、川の幸を使った懐石料理にも定評があり、若狭の鯖やぐじを使った「若狭懐石」や川魚が中心の「清流懐石」なども人気。

京都 グルメ 「山ばな 平八茶屋」

古代版の岩盤浴「かま風呂」

敷地内には「かま風呂」があり、宿泊をしなくても食事とセットで利用できる。かま風呂とは、土石で作られた蒸し風呂のようなもので、和風サウナともいわれる。中に敷かれたむしろの上で横になっていると汗が噴き出してくる。その後、湯に浸かって汗を流す。入浴後の爽快感の中でいただく食事はまた格別。1日4組まで宿泊することもできるので、1泊してゆったり過ごすのもいい。

掲載情報は2006年夏に取材した内容で、写真はすべてイメージです。
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