[祇園]
祇園・花見小路から、二筋東に佇む「祇園 はやかわ」は、華やぎと隠れ家のような静けさを併せ持つ京会席の本店と、本店から徒歩1分に南店を構える。本店は、掘りごたつのカウンター、座敷、テーブル席をしつらえ、南店には掘りごたつお座敷と3、40人収容の広間や、他の人と顔を合わせない独立した空間の特別室があり、二人からグループでの食事会はもちろん、接待などにもよく利用される。料理長は英語も堪能なので、外国人客を案内するのもいいだろう。
乙訓のたけのこ、賀茂茄子、丹波の松茸、聖護院かぶらなど、季節ごとに選りすぐった地の野菜、富山や下北半島などから直送の魚介などを用い、素材の味を最大限に生かし切る料理がモットー。さらに「目でも十分に料理を楽しんでいただきたい」と料理長。陶器、塗り、ガラス製品など、女将が日本全国、あるいは外国で求めたさまざまな器と料理とのバランスを考え、季節感や祭事を映した色彩豊かな盛り付けが素晴らしい。ことに八寸では、名残・旬・先取りを一皿に盛り、季節の移ろいを巧みに表現する。
京料理には日本酒もよいが、「ぜひ、ワインやシャンパンとともに」と女将。南店にバーカウンターがあり、ワイン、シャンパンを200本ほど揃えている。シャンパンはすっきりとした酸味と喉ごしで、和食に合うのは定評のあるところ。食前酒としてだけでなく、最後までシャンパンと京料理のマリアージュを楽しむのも女将のおすすめだ。ワインならブルゴーニュが充実。豊かな果実の香りと、赤ならルビーのような輝きで、食事の場を華やかに演出する。
希望すれば、芸舞妓さんを呼んでのお茶屋遊びも楽しめる。そのほか定期的にジャズバンドを呼んで「お座敷ジャズライブ」を開催。京料理をお座敷で堪能するだけでなく、ワインやシャンパンとのマリアージュや、その空間そのものを自分好みにオーダーする。そんな使い方を相談してみては。