ぎおん はたなか

[祇園]

稀有な“市中の山居”に身を委ね、雅やかな京料理の心に触れる

華やぎに潜む閑寂

京都 グルメ「祇園 畑中」

祇園という華やぎの町に在りながら閑寂な雰囲気に包まれた「祇園 畑中」。八坂神社の南門にほど近い場所に佇む料理旅館だ。裏手は高台寺にあたり、二方を緑に囲まれた環境は、まさに町中の隠れ家といったところ。東山文化の“市中の山居”を目指すと言うのも納得できる。清水寺、高台寺、知恩院、建仁寺、四条花見小路周辺にも徒歩圏内で、観光の行き帰りの食事に立ち寄るお客様が多いという。

京の逸品を味わう

こじんまりとした門をくぐり、打ち水された石の階段を上がると、独特の気配に満たされる。意外にゆったりした広さのエントランスロビーでは、大きなガラス越しに風流な坪庭の眺めが心地いい。通された部屋の窓からは東山の緑が一望でき、心が落ち着く一方で料理への期待に胸が高まる。運ばれて来たのは地物の野菜など旬の素材を生かし、京都の美を盛り込んだ繊細かつ風雅な会席料理。新しい材料も使って、彩りも美しい逸品揃いだ。

京都 グルメ「祇園 畑中」
京都 グルメ「祇園 畑中」

年24回の新しい出逢い

新鮮な食材に新たな生命を吹き込む見事な包丁さばきで、華麗かつ豪快に盛り付けられたお造りには、明石鯛焼霜(やきしも)や車海老など近海ものばかり。焼肴は氷見産の寒鰤照焼(かんぶりてりやき)。椎茸、網笠柚子(あみがさゆず)、松葉ガニをくるんだ奉書巻(ほうしょまき)が添えられて…。献立は四季折々の旬に合わせて月2回、年24回様変わりするが、いつ訪れようとも素材や器、盛り付けへのこだわりが食す者の目と舌に鮮烈な印象を刻む。

京都 グルメ「祇園 畑中」

季節の風物詩がずらり

芸術品とも思える絶品料理を次々に繰り出すのは、先代より引き継いだ技と匠を生かす料理長。京料理の伝統に忠実でありながらも、かくし味に洋風のエッセンスを採り入れているというから恐れ入る。京料理会席に祝会席の各種コースほか、春は筍、夏は鱧、秋は松茸、冬はふぐなど四季の食材が名を連ね、季節が変わるごとに訪れるのも愉しい。お鍋のコースとしてはてっちり・てっさ・ぞうすいなどを味わう前述のふぐ料理ほか、スッポン料理や沖ちり、ぼたん鍋、かにちり、鴨鍋、牛しゃぶコースも好評だ。

京都 グルメ「祇園 畑中」
京都 グルメ「祇園 畑中」

「祇園 畑中」ブランド

お昼のコースには季節の味覚を二段のお重に盛り込んだお弁当、気軽に京料理を愉しめるミニ会席ほか、昼会席に仏事会席も用意している。「祇園 畑中」のラベルが貼られた日本酒は、京都・京北町で作られたオリジナルの地酒。とくに純米吟醸酒が人気でおすすめだとか。売店コーナーでは京都らしいお土産、お香や湯葉などが揃う。「祇園 畑中」オリジナルの椎茸こんぶ、ちりめん山椒が人気を集める。

掲載情報は2006年に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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