きょうりょうり はりせ

[三十三間堂・清水周辺]

古き良き京料理の新たな挑戦

三百五十年

京都 グルメ 「京料理 はり清」

清水焼や京扇子のまちとして古くから知られる清水・五条坂。裏通りには陶芸家や職人さんのお家が並び、界隈には今も独特の雰囲気が漂う。「京料理 はり清」がこの地に産声をあげたのは、江戸に入って間もない万治二年(1656)。三百五十年を迎える老舗である。「はり清」は、当時あった大仏の周辺や清水寺、鳥辺野を訪れる客が憩う小さな茶店としてスタート。江戸中期の明和年間には、播磨屋清七と称した当主の名から「播清(はり清)」の屋号を掲げる。そのとき以来、京料理ひと筋に歩みを続けている。「ほんまもの」を知る旦那衆からも、永年のご贔屓があるのもうなずける。

感謝の気持ち

伝統に培われたおもてなしの心、時代に合った新しい素材を四季折々に盛り込んだお料理から、一人ひとりのお客様に心からの感謝の気持ちを届けようとする真摯な姿勢が伺える。遠方の観光地からわざわざ訪れるお客様も多く、料理人たちは「この味を食べにだけ来て頂いた」との誇りを胸に、丹精込めて腕を奮う。

京都 グルメ 「京料理 はり清」

ひと椀にかける覚悟

一期一椀。あたかも一期一会の覚悟も新たに-。これは先代主人が好んでいた言葉である。地元の町衆をはじめ、舌の肥えた旦那衆に代々愛され、育てられて来ただけに、ひと椀の料理にかける情熱は計り知れない。足繁く通う常連さんを唸らせ、一見さんにも満足いただけるために、料理人たちはつねに一期一会の精神で料理場に立つ。

京都 グルメ 「京料理 はり清」

原点を学び、可能性を拡げる

創業から十二代目のご主人いわく「多くのお客様は京都らしさと同時に新しさを求めておられる」とか。こうした要望に応えるためにも、京料理の原点である精進料理・茶懐石・宮中料理・おばんざいを徹底研究している。

京都 グルメ 「京料理 はり清」

老舗の伝統とは革新の連続と知る

新メニューのヒントは和と洋の融合にもある。ダシには北海道の利尻昆布を用いるなど和のこだわりを持ちながら、一方でイタリアン、フレンチ、エスニックなどの要素も参考に、コンソメやワインを隠し味にした料理も提供。見た目は京料理なのに、なにかが違う。驚きの笑顔が咲く瞬間である。

掲載情報は2006年夏に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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