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京都からJRを利用して約25分。宇治市黄檗(おうばく)には、中国明の高僧・隠元(いんげん)禅師が開いた黄檗宗大本山萬福寺(まんぷくじ)がある。中国様式の建造物や伽藍配置が、独特の異国情緒を放つ寺だ。その真向かいに佇む「白雲庵」は、もともとは萬福寺の塔頭(たっちゅう)で、明治の初め、中国風の名残をとどめる精進料理「普茶(ふちゃ)料理」の店となった。ささやかな山門をくぐると、池を配し緑豊かな庭園や茅葺きの母屋が、いかにも風雅。酒樽で作られた茶室には、白雲庵開山の自悦(じえつ)禅師を祀っている。

普茶料理には、普く茶を供するの意味と赴茶(茶に赴く)の意味があり、禅門の茶礼(儀式法要のあと茶を喫しながら行う意見交換・協議)のあとに、労をねぎらうため作法に従って出されていたという。同店では二汁六菜を基本に、季節感を重んじ、素材の味を生かした素朴な料理を提供。かつ、数種類の野菜を彩り豊かに組み合わせた雲片(吉野煮)、花など美しい細工を施した笋羹(菜煮の盛り合わせ)、味付け天麩羅など、豪華さを加え、食べる楽しみを演出してくれる。 |
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