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京都市中より車で一時間ほど、京の山里・大原は、春は桜、夏はしたたる緑に避暑、秋は燃え立つ紅葉、冬は雪景色・・・と四季折々の情景で、訪れる人の心を癒してくれる。昨今は大原温泉としても話題、湯を求めてやって来る人も増えた。「魚山園」は、三千院参道のすぐそばにある民芸風の料理旅館。周囲には寂光院など史跡も多く、大原観光の拠点としてたいへん便利。料理に舌鼓を打ち、時間に余裕があれば、散策を楽しみたいものだ。

「魚山園」はこの地に移って80年以上、もとは鯖街道の旅籠に始まり、創業からだと、優に300年を超える歴史を持つ。これほど長く愛されてきた理由は、素晴らしい立地はいうまでもなく、何より味に対するこだわりあってこそのこと。魚、野菜などは毎朝仕入れ、懐石や御膳の料理内容はそれにより変えられる。また、北海道産昆布を使うだしも、煮炊きする素材や季節などに応じてブレンドを変えるなど、繊細にして緻密な心配りで、客人をもてなしている。冬には丹波産の、子を産んでいないメスの猪のみを使う「ぼたん鍋」が評判。季節ごとに、鱧づくし、松茸づくしなどにも対応してくれる。 |