きょうりょうり ぽんとちょう ふみや

[先斗町・木屋町]

先斗町の風情に心遊ばせながら季節の京会席を

元舞妓の先々代が創業

京都 グルメ「京料理 先斗町 富美家」

鴨川の西岸にある花街・先斗町(ぽんとちょう)。今もお座敷に上がる芸舞妓が行きかう様子を見ることができる数少ない街である。紅柄格子(べんがらごうし)の建物がひしめく石畳の細い通りは、夜になると提灯に灯りがつき、なんともいえない京都の情緒があふれだす。ほろ酔い気分でそぞろ歩く人々で賑わうこの先斗町に「京料理 富美家」は戦後間もなく元舞妓の先々代が創業。目にもおいしい季節の会席料理やコースを味わうことができる。

京都 グルメ「京料理 先斗町 富美家」

BAR風席、個室から納涼床まで

京都 グルメ「京料理 先斗町 富美家」

「京料理 富美家」にはガラス越しから禊川(みそぎがわ)の流れが伺えるように配慮されたカウンター席、2階に鴨川を臨むBAR風席や2008年5月にリニューアルしたばかり個室など、お客様の用途に合う様々な席を用意している。さらに、5月から9月にかけては鴨川沿いに並ぶ川床(鴨川では“納涼床”という)もあるので、美しい景色を眺め、涼やかな風を肌に感じながら、ゆっくりと料理を味わってみたいものである。(雨の日は室内に移動)

鱧、鮎はもちろん鶏料理にもこだわりが

本格的な京会席を味わってもらいたいが、納涼床限定特別コースの「京会席と鱧しゃぶ」はとくにおすすめ。1人用の小ぶりの鍋でいただく鱧は、昆布だしでさっと湯がいてポン酢で。きれいに骨抜きがしてあり、のどごしがよい。また鮎の塩焼きも定番。生け簀で泳いでいる鮎をすくって、目の前で炭火焼きにしてくれる。秋から冬にかけては、大きな鍋をみんなで囲むスタイルも登場。鶏しゃぶや鴨鍋、ヘルシーな豆乳湯葉鍋や湯豆腐も人気である。創業当初は鳥料理のお店だったことから、良質の鶏が味わえることで知られている。九条ねぎなどの京野菜との相性も抜群だ。

京都 グルメ「京料理 先斗町 富美家」

花と遊び心いっぱいの「おもてなし」

京都 グルメ「京料理 先斗町 富美家」

しっとりとした和風づくりのなかにモダンな雰囲気をかもし出す店内。坪庭を通る渡り廊下には、床の一部にライトを仕込ませ、まるで空中庭園のよう。また、川床に入る際も、ふと目を下にやると、小さな白砂の庭園がある。花好きの女将らしく、店内の随所に花が飾られるのはもちろんのこと、お料理にもそっと花が添えられている。舞妓さんや芸妓さんを呼ぶお客様も多く、接待などで繰り返し訪れる方々には、器が前回と重ならないようになどの気配りも欠かさない。花街の女性らしい上品かつ華やかな「おもてなし」が楽しめる一軒である。

掲載情報は2008年5月に取材した内容で、写真はすべてイメージです。

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