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飛鳥時代、仏教とともに日本に伝わったお香。平安時代に国風文化が花開くと、貴族の間に日本独自のお香文化が生まれました。当時は薫物(練香)が主流。数種の香料を練り合わせて衣服にたき込めたり、部屋にくゆらせて楽しみました。また香りの優劣を競う薫物合(たきものあわせ)が流行。暮らしに香りを取り入れて楽しむ、現代にも似た文化が、千年前の京都ですでに育まれていたのです。武家社会になると香木の自然な香りが注目されるように。出陣の際、沈香の香りを聞いて心を静めるなど精神性が見出され、香りを聞く=聞香が盛んになりました。足利義政の東山文化の時代には、「香道」が誕生します。 |
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香料の原料となる香木。代表的なものが伽羅、沈香、白檀です。「伽羅」はインドネシア半島産沈香の一種で、その最上級とされています。産出が少ないこと、また複層的で奥深く、えもいわれぬ高貴な香りを持ち、その価値は金にも等しいとされてきました。「沈香」は東南アジアに生息する香木で、熱することで独特の芳香を放ち、同じ木から採取しても微妙に香りが違うので、※組香などに適しています。白檀はアジア・太平洋の赤道地域に広く分布。甘く落ち着きのある香りで、仏像、扇子、念珠等に使われるほか、線香や練香を作るのにも欠かせません。防虫効果も高く、正倉院宝物に防虫剤として添えられました。 |
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世界に類をみない日本のお香文化のうち、最も特徴的なものが香道。作法にのっとって香りの異同を当てるのですが、精神を統一して香り聞くことが重んじられる、芸道のひとつです。よく知られる「源氏香」は、※いくつかの香をたき、その香りを聞き分ける組香の一種。5種の香木を5包ずつ計25包用意し、任意の5包をたきます。まず紙に5本の線を書いておき、同じ香りと思われるものを横線でつなぎます。その図は「源氏香の図」といわれ、図ごとに源氏物語の巻名がつけられているというもの。京都では、聞香や香道を体験できる店や施設があり、豊かなお香の楽しみに出会うことができます。 |
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